AIで人生を豊かに

AIがSEを救い日本のDXが加速する未来を思い描く

メンタルダウンにて休職期間につき、先週は時間があったので、日頃の業務システムから離れ、AIにガッツリ触れ合っていました。

そこで体感したこと、近い未来(もしかしたら3ヶ月後とか半年後)にどんなことが起こるのか、想像してみました。

1. 生産性は、体感8倍

まず前提ですが、

・AIに全く無知。
・近年は管理職でコーディングは2年ぶり。
・手持ちのMakBookは10年前に購入したもの(しかも5年放置)。
・自分自身の属性はSIer企業の管理職。22年勤務。若い時はいろんなPGMを作っていた。

という状況で勉強をスタートしました。

で、4月3日(月)〜4月8日(土)の6日間で以下の成果を達成しました。
しかも、作業したのは朝の2時間のみ。つまり、12時間(人時)での成果です。

・ChatGPT Plusに登録
・OpenAI APIキーを発行
・GitHub Copilotに登録
・MacBookに開発環境を構築(Python, VSCode, VSCode Insiders, GitHub Copilot)
・ChatGPT APIの使い方を覚える
・Google Colaboratory, HuggingFaceの存在を知り、使い方を覚える
・HuggingFace上にWebサービスを2つ構築
・HuggingFaceにて代表的な言語モデルをダウンロードし、
Google Colab上で自分が用意したデータを用いてファインチューニングを実施

ざっと、今までの経験から考えると、自分のスキルではおおよそ70〜80時間くらいかかりそうな作業。腕が錆び付いていることを勘案すると100時間くらいかかっても悪くないかな?という内容かと思いますが、12時間で完了できました。

原動力は、Chat GPT4。
彼が優秀すぎます。

朝、思いついたWebサービスの構想を伝えて、実現可能性をGPT4に相談。
実現できそうであれば、コードを書いてもらい、Hugging Faceで動かすと一発で動くw

上手く動かない場合も、StackTraceを提示すれば代替コードを示してくれる。
ハマっても2,3回繰り返せば大抵動くようになる。

あとは、動作確認してUIを改善してリリースして完了。
最終的にコーディングは99.9%GPT4が行なってくれました。

ですので、僕はやりたいことの検討に、ほとんどの時間を費やせました。

これはすごい体験でした。

2. 近い将来で期待すること:レガシーからの解放

GitHub Copilotは、開発スタジオ(例:VSCode)上でプログラムを補完してくれたりするサービスです。例えば、これから書きたい処理のコメントを書くと自動でそれに該当するコードを提案してくれます。
また、テストコードも”test_該当のメソッド名”を書くと、提案してくれたりします。

これは、今の段階だと「便利だねー」程度ですが、

今後を予測すると、リポジトリ丸ごとGPT4が理解してくれて、サポートしてくれる未来が、来ると思います。

・保守開発にて要件を伝えれば、修正ポイントを全て洗ってコード例まで提示してくれる。
・テストコードがなければ(だいたい無くて苦労してるでしょ?😭)自動で作ってくれる。
・人間はソースをレビューしてテストをすることに集中できる。
・読みにくいコードはリファクタしてくれる。
・パフォーマンスチューニングしてくれる。
・なので保守開発での障害がメッチャ減る。

みたいなことも、夢ではなくなると思います。

そうしたら、SEが本当に苦労している、

・レガシーの意味わかんないコードの悪夢から解放される
・巨大システムの派生開発で、毎度バグを作って顧客に迷惑をかける
・事故対応に追われて意味わかんないチェックリストルールから解き放たれる

という状況になると思います。

これ、本当に夢ではなくて、1週間、ガッツリAIに触れ合ったからこそ実感できたことです。

3. この先、日本はどうなるのか?SEの将来は?

圧倒的なコストと時間をかけていた保守業務が大幅に効率化されるため、
いよいよ、攻めのアイデア出しに時間を割けるようになります。

上述した通り、簡単なWebサービス(それでも、昔は1日〜2日かかっていたもの)なら、
30分程度で作れるので、どんどん新しいことにチャレンジできます。

なので、DXが本当に加速すると思います。
チャンス到来かもしれません。

ただし、SEは以下の注意が必要です。
開発の現場は、以下の通りになってくると予想します。

コードを書けることに価値がなくなる → AIが一瞬で書いてくれるため
コードレビュー、テストについては、当面、人間の仕事なので、その作業にハマる → AIが作ったコードが業務的に使えるかの確認は必要。またコードは人間が責任を持たねばならない
新しいアイデア出しが求められる → 保守作業が大幅に効率化され、攻めのIT投資に集中するため

なので、完全に二極化してくると思います。
テスターに甘んじて安月給に陥る人と、どんどんアイデアを出して躍進する人。

なお、システム構築自体のハードルがめちゃくちゃ下がるので、
小規模な案件は、顧客側で作っちゃう未来も来そうです。

こんな未来を想像しました。

4. おまけ:作ったWebサービス

稚拙なサービスですが、私が作成したWebサービスは以下です。

GPT2WordPress

タイトルを入力するとChatGPT(3.5turbo)が記事を執筆し、WordPressに自動投稿してくれるサービス。
Spaceをコピーして、設定ファイル(日本語を箇条書きするだけ)をいじっていただければ、使えると思います。

制作時間は1時間です。

UniversityEntranceExamTeacher

息子の大学受験をサポートする設問出し・添削サービス。
教科、出題形式、難易度などは、設定ファイル(日本語を箇条書きするだけ)をいじっていただければ、使えます。
こちらも、Spaceをコピーして使っていただくのがベターです。
また、この記事執筆段階で利用しているのはGPT3.5turboなので、設問、添削結果の内容が間違えている場合があります。
ご愛嬌と捉えていただければ幸いです。
(でも、GPT4のAPIが公開されたり、さらに上位のモデルが使えるようになったら、どんどん品質が上がると思います)

制作時間は30分です。